きょうはブルース・ロック界、いや世界の音楽界にとって、巨星とされるギタリストの訃報が入ってきてしまった。報道によると、ギタリストのゲイリー・ムーアが日曜日（2月6日）、休暇で滞在中だったスペイン、コスタデルソルのホテルで亡くなった。58歳だった。現在のところ、死因は明らかにされていないが、睡眠中に亡くなったと報道されている。彼の死を発表したマネージャーは、あまりに突然のできごとに「まだ信じられない」とBBCに話している。「彼はものすごく元気だった。彼はロックの犠牲者じゃなかった。健康だった」と云う。ゲイリー・ムーアは、2010年春、21年ぶりに来日公演を行なったばかりだった。
北アイルランド、ベルファストで誕生したゲイリー・ムーアは14歳でバンド活動をスタート。1969年、16歳のときにスキッド・ロウへ加入しレコード・デビューを飾った後、シン・リジィに参加。その後のソロ活動も成功し、レジェンド・ギタリストとしての地位を確立した。
Anger As Art/Abattoirのフロントマン、スコット・ゲインズは、ムーア・ファンを代弁するこんな声明を発表している。「ゲイリー、フィル（・ライノット）が出迎えてくれていると願っている。コージー（・パウエル）を探してくれ。そして、俺らがそこに行くまでに、アルバム何枚分かの曲を作っておいてくれ」と。
ギブソン・レスポールの使い手として、いかにもレスポール的な音を出すギタリストは、1976年に亡くなったポールコゾフと双璧だと自分は思っている。もちろん、レスポールを使用するミュージシャンは数えきれないくらいいる。
しかしながら、どのギター使っているんだかサッパリわからん音作りをしているギタリストが多いなかで、このふたりはいかにもと云う音作りをしていたと思う。やはり、テリー（Telecaster）はテリーの音、ストラト（Stratocaster）はストラトの音と云った、音を出すミュージシャンってやっぱ、自分は好きであるし尊敬している。あらためて、ご冥福をお祈りします。ポール・コゾフ(Paul Kossoff 1950年9月14日-1976年3月19日)。フリー(Free)のギタリストとしてデビュー「オール・ライト・ナウ」などのヒット曲を発表する。ドラッグ癖が原因で1976年、心臓病により死去。
Gary Moore - Still Got The Blues (Live) http://www.youtube.com/watch?v=i6IO5EN49hY
Free (Paul Kossoff) - All Right Now (Live) http://www.youtube.com/watch?v=ydItRbb0b1E&feature=related
