2010/07/04

国連における日本の在り方考えよう

今更ながらという感はありますが、よせばいいのにまたまた勝手に言わせて貰います。少しばかりお付き合いください。みなさんもご存じのとおり「国際連合(UNITED NATIONS)」は、第2次世界大戦の連合国という意味。勝戦国とされる米国、英国、フランス、ロシア(旧ソ連)、中国が世界秩序の維持のつもりで作ったもの。したがって、敗戦国の日本、ドイツ、イタリアなどは3大悪の枢軸だったのである。まあ、勝てば官軍という言葉もあるが・・・・。

国によっては「連合軍」と訳している国もある。日本は「国際連合」と一貫して当たり障りなく表現した為、とても中立で平等というやたら公平なイメージが植えつけられてしまった。いかにも日本的な政治的配慮である。安全保障理事会は、国連の中でも特に大切な組織なのに、国連負担金が世界で2番目に多い日本は蚊帳の外で、絶対に常任理事国なんぞには成りない。つまり、単なるスポンサーとも言える。アメリカは表面的には同盟国だと云って応援ズラするが、真意は見えないのが実情で、いかにも狡猾な米国らしい。それよりも、中国、ロシアのほうがよっぽど明快で見極めやすい。こちとら一般国民は、んなもんどうでもイイのだ、そんな事よりも、国連負担金は既得権順位別にして加算しろ!その分の余剰資金を国民生活に活用したほうがよっぽどもマシである。

そんなあらゆる力を持つこの安保理であるが、5つの常任理事国米・英・仏・露・中はすべてが核保有国というナンとも解せないところが多々ある。この5カ国が決まる過程は、当時のアメリカの大統領ルーズベルトが、主導権を握りいろいろなつじつまを合わせ決めたという。どうりで、ゆるんだズボンのベルト(ルーズベルト)の如くである。で、アジアの代表としての中国は、仏は英の引き合いで入ったようなもの。今ではその恩はシッカリと忘れている。これも、文化なのだろうか。

国連創設にあたっての比較対象は、第一次世界大戦後の国際連盟。これが軍事的な強制力を持たなかったのと、建前が先行していて思うように機能しなかった。これを踏まえて、国際連合は「軍事的連携」にその主体を置いたのである。アメリカには「国連はアメリカが作った」という過剰なほどの意識があるのと、その常任理事国の一部が、拒否権がある事をイイ事に、世界中からどう見てもヤバい国だと云うところにも、自国の国益または潜在的な防御に利用し、日常茶飯事的に保護すると云う事も多々ある。このように時として国連は、まったく機能しない場合もある。だからと言って、必要ない訳ではない。国連は今でも、世界の人々が話し合う大事な場のひとつなのは間違いない。

話は重複してしまうが、そのなかの安全保障理事会は、常任理事国の5カ国と非常任理事国の10カ国で構成されている。しかしながら、既に権利を持っている国が、他の国が権利を持つのを喜ぶはずはなく、日本は平成に入ってからも、様々な根回しをしたが、うまくはいかずご存知の通り、今日に至っている。国連における日本の立場は、本当に厳しいものがあり、国連憲章から旧敵国条項が削除されたのは、ナンと、1995年になってからのことである。つまり、つい最近までドイツ、イタリアと並んで日本は、敵国だったのである。仕事がノロいのにもほどがあり、これは澳門のお役所仕事の比ではない。実際の話、日・独・伊の敵国に対しては、その3国からの侵略に対しては、安全保障理事会の許可など一切必要なく、軍事行動などの強制的行動がとれ尚且つ、事後報告だけで良いと云う状態であったのだ。

で、この国連の法律とも言える国連憲章の改正は、総会で可決される。しかしながら、加盟国の3分の2が批准しなければならないという難関が残っていて、日本に対して反日特亞3国などの反対や、彼らのロビー活動などで、話がまったく進んでいないのが現状である。したがって、今でも敵国条項は生きていると云っても過言ではない。 国連の組織は、加盟国であれば参加できる総会、安全保障理事会、経済社会理事会、信託統治理事会、それに国際司法裁判所と事務局から成立っている。それに加えて、総会や各理事会に所属する専門機関(WHO、ILO等)がある。各国の国際公務員の試験を通った人が職員となるのだが、どうしても母国の利益保護に力が入ってしまい、これらの組織が官僚化されて歪んでいるのが実情である。

その最たるものはユネスコで、米国、英国などはあまりのひどさに脱退している。「世界文化遺産」は確かに素晴らしいが、裏には金や利権が絡み合っていて、FIFA、国際オリンピック委員会と良く似た体質になってしまっている。これが国連の「現状」なのである。みなさんはどう思われますか。今年、GDPで日本を抜くと言われている中国。国連負担金が現状の1%台から大きく躍進して来年からは、負担金も世界2番目になるのでしょうか?★ネット上の資料を参考にしている部分もございます。予めご了承ください。